オーディオブックのおすすめ小説10選【詳細レビューで選び方も分かる!】

オーディオブックのおすすめアプリ
1位:Audible

使いやすいアプリで月に数冊じっくり読書を習慣化。小説や洋書が特に豊富


2位:audiobook.jp

コスパ重視でたくさん聴ける!ビジネス書でスキマ時間のインプット

耳で聴くオーディオブックは、通勤などのスキマ時間の有効活用に大変便利です。

中でも小説は物語の世界に没入でき、現実世界にいながら別の場所にトリップする不思議な感覚を与えてくれます。

家と会社との間の気分の切り替えや、寝転びながら自分自身から心を離したいとき、どっぷり世界観に浸りたいときにおすすめです。

しかし、オーディオブックは既存の小説が何でも揃っているわけではなく、ごく一部です。張り切って登録したものの、好きな作家がなかったり、オーディオブック作品として良いものが見つけられなかったりすることもまま有ります。

今回はそうした小説選びに迷った時の選び方と、心からおすすめできる作品をAudibleとaudiobook.jpそれぞれから5作品ずつ、計10作をご紹介します。

その他、オーディオブックで聴くおすすめの本も当サイトにて詳しく紹介しています。

⑴ オーディオブックで聴く小説に迷った時の選び方

  1. 有名作家や○○文学賞受賞や映画化されているなどの話題作からたどる
  2. 利用時間を考え、適切な構成・再生時間のものを選ぶ
  3. ナレーター欄とサンプルを確認して、オーディオブック化への力のいれ具合をはかる

オーディオブックになっている小説は限られています。数ある書籍の中から、珠玉の作品のみが選り抜かれて制作されていますので、うまく見つけられないときにはおすすめ作品でも載せているような『話題作』『映画』『芥川賞』『短編』などのキーワードで調べていくと良いでしょう。(audiobook.jpは作品紹介にあるキーワードが検索にヒットします)。

コンテンツの中に候補を見つけたら、再生時間とチャプター・あらすじを確認しましょう。聴ける時間があまりないのに十数時間もある長編を読むと挫折します。また、短編のように短い時間で聴けるものの方が慣れていない頃は聴きやすいです。

最後が購入前の決め手になる、ナレーター欄です。オーディオブック作品の良し悪しを決定づけるのは、間違いなくこのナレーターです複数名起用されていたり、俳優や実力派の朗読者のキャスティング、オーディオドラマ化など、音声作品として制作側がどれだけ本気になっているかをチェックしましょう。

⑵ Audibleで聴けるおすすめ小説5選

まずはAudibleで聴けるおすすめ小説です。海外の通販大手Amazon社が手がけるオーディオブックサービスですが、国内の小説の品揃えもどんどん増えてきています。

ここでは、内容・朗読共に質の高い『オーディオブック作品』として優れたもの5つと関連作品をご紹介します。

1.【食わず嫌いした話題作を】『火花』又吉直樹×堤真一

リンク『火花』又吉直樹×堤真一
時間4時間25分
価格1コイン
内容紹介第153回芥川賞受賞を受賞した作品で、著者はお笑い芸人の又吉。「売れないお笑い芸人」の世界とその内面を描くという異色作です。
天邪鬼な私は「どうせ出版社と芸能界が組んで売りたかっただけだろ!」と当時かたくなに避けていましたが、ナレーターに惹かれてオーディオブック版を購入しました。
いやぁ、昔の自分を殴りたい。この内容はお笑い芸人として戦っている芸人さんにしか描けないし、これを描ききれる作家にしか描けない、つまり又吉氏にしか描けない唯一無二のリアリティ小説です。

なんといっても堤真一です。朗読があの堤真一なんです。映画やドラマで主演を演じることも多い彼ですが、さすがに彼だけがしゃべりっぱなしということはありえません。しかし、この『火花』は4時間25分ひたすら彼の声が流れ続けます。それも淡々とした調子ではなく、熱っぽく。

ドラマが終わりを迎えたとき、恐らく堤真一の声がまだ聴きたくて再生ボタンを再び押してしまうことは間違いありません。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

スクラップ・アンド・ビルド』『二ムロッド

オーディオブック小説を聴くなら、一定以上のクオリティと面白い切り口のものを選びたいもの。「芥川賞受賞」など、文学賞をキーワードにするとそうした点をクリアした作品に出会えます。 

2.【人気映画の世界を】『言の葉の庭』新海誠×映画声優陣

リンク『言の葉の庭』新海誠×映画声優陣
時間11時間7分
価格1コイン
内容紹介『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督の劇場短編作品を、監督自らがノベライズした小説です。映画では風景などの映像美にまず目を奪われ、間を意識した構成で梅雨時の停滞感が表現されていました。小説版ではそういった語りすぎない部分を完全補完しており、主人公のみならず兄の翔太などの脇役まで掘り下げていきます。

朗読が映画のキャスト陣によって行われていること。これに尽きます。アニメーション映画が原作として先にある限り、雪野先生や孝雄の気持ちを他の声で語られると絶対に違和感があったろうと思います。でも、このオーディオブックは脇役の声優まで朗読者として章ごとに担当しています。世界観をそのままに深く掘り下げてくれる良作です。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

天気の子』『君の名は。』『秒速5センチメートル

新海作品のオーディオブックは、どれも同じようにナレーターに映画キャストを採用しています。映画作品を選ぶなら、こうした形式がとられているものがベストです。

3.【あの声優の美声で小説を】『天明の絵師』司馬遼太郎×永井一郎

リンク『天明の絵師』司馬遼太郎×永井一郎
時間1時間10分
価格700円
内容紹介江戸時代の絵師・松村呉春の生涯を描いた司馬遼太郎の短編時代小説。俳人であり画家であった俳聖・与謝蕪村のもと、天性の器用さを持つ呉春がどのように名を成していくのかが描かれます。
『龍馬がゆく』『坂の上の雲』など、代表作の歴史小説は大長編で、本屋や図書館にズラッとと並んでいるイメージがあり、時間のない読者は手を出しづらいですが、短編作品も実は多く残しているんです。

サザエさんの波平役、故永井一郎さんが朗読しています。永井さんは『機動戦士ガンダム』のナレーションも担当されていて、『朗読のススメ』という著作も残すプロ中のプロです。

2014年に鬼籍に入られているため、もう新作を聴くことはできません。Audibleのライブラリーにあるこの作品は本当に貴重です。繰り返し、あの美声を堪能しましょう。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

人斬り以蔵』『逃げの小五郎』『司馬遼太郎短編全集1 (5本セット)

司馬遼太郎の短編作品は、歴史への興味をむくむくと広げていってくれます。こうした短編から入り、少しずつ広大な歴史小説の世界へとのめり込んでいくのも良いでしょう。5本セットは1コインで5本聴けて、超お得です!

4.【お気に入り作家の長編を】『八日目の蝉』角田光代×大塚寧々&蓮佛美沙子

リンク『八日目の蝉』角田光代×大塚寧々&蓮佛美沙子
時間13時間35分
価格1コイン
内容紹介テレビドラマ、映画化もされた第2回中央公論文芸賞受賞作です。堕胎により子どもを産めない身体になった希和子は、不倫相手の産んだ子どもを一目だけ見ようと家に忍び込み、赤ちゃんを衝動的に誘拐してしまいます。そこから始まる逃亡生活と、薫と名付けられて育った子ども(本名:恵理菜)の心を通して『母性』とは何かを問う感動作です。

二人の女優による、逃亡生活を送る希和子の吐息・特殊な環境で育った薫の気配を感じる朗読です。オーディオブックを聴いている間、全ての時間を集中させていられるわけではありません。でも、頭の中に言葉が入ってこなくとも、この吐息や気配が内容や登場人物の心を確かに感じさせてくれます。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

対岸の彼女』『ツリーハウス

一つお気に入りの作家が見つかると、次の本へと移りたくなります。朗読者が違うと大分印象が違いますが、耳から入ってくる「文体」で同じ作者だということに気づきます。

5.【スキマ時間に短編集を】『おまえじゃなきゃだめなんだ』角田光代×3名のナレーター

リンク『おまえじゃなきゃだめなんだ』角田光代×3名のナレーター
時間6時間38分
価格1コイン
内容紹介直木賞作家・角田光代の恋愛短編集。夫の帰りを待つ妻、妹の出産祝いを選ぶ姉など、女性のジュエリーのように光る心を23編のエピソードで描いています。生活の中で感じたことがあるような細やかな感情、どこか言葉に出来なかった気持ちを見事に編み上げてくれます。

感動的でありながら一話一話がとても短いことです。6分程度から20分超のものが揃っていて、一つ一つのエピソードに心が揺さぶられます。スキマ時間に聴く場合、長編では細切れになってしまう上、谷間の部分でダレてしまうこともあります。この短編集はちょっとした時間に聴くことで、日々の心の汚れをすっと落としてくれるため、忙しい方にもおすすめです。

ナレーションも3名の方が交代でしてくれるので、続けて聴いても飽きがきません。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

小学五年生』(重松清)

タイトル通り、小学5年生が主人公のお話が17編揃った短編集。小中学生のお子さんがいる方には特におすすめです♪

⑶ audiobook.jpで聴けるおすすめ小説5選

ここからはaudiobook.jpで聴ける小説のご紹介です。

国産のサービスだけあり、国内の小説などの音声コンテンツの品揃えは現状Audibleよりも上です。月額750円の聴き放題プランをご利用の方も多いと思いますので、プラン対象作品や手を伸ばしやすい短編を含めた5作品をピックアップしました。

6.【耳から日本文学を】『名人伝』中島敦×江守徹

リンク『名人伝』中島敦×江守徹
時間21分
価格550円
内容紹介高校の国語の教科書には必ずといっていいほど載っている『山月記』の作者、中島敦最後の作品です。漢文訓読調の独特なリズムのある文体で語られる弓の名手の伝説は、短いながらに非常な深さを持っています。

実力派の舞台俳優でもある江守徹の朗読です。江守徹はドストエフスキーの『罪と罰』やシェークスピアの『ハムレット』など、カセットテープの時代から数々の作品に出演している朗読の第一人者。この『名人伝』も私の父が聴いていた年季の入った名作です。

21分に550円!?と思うかもしれませんが、いやいや名編で短いからこそ何度でも聴けるんです。それだけの価値のある一作と言えるでしょう。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

山月記』『牛人』『葦は見ていた』(山本周五郎)

文学作品の持つ彫り込まれた言葉の美しさは、耳から聴く方がよくわかるかもしれません。

このあたりをきっかけに、いずれは夏目漱石などの文豪の著作に手を伸ばしていくのもいいでしょう。

7.【芥川賞作家作品を】『ある男』平野啓一郎×豪華声優陣

リンク『ある男』平野啓一郎×豪華声優陣
時間11時間25分
価格1760円
内容紹介「私という人格は一面ではなく、他者との関係の中で生まれてくる多面的なものだ」と捉える人間観・分人主義を提示する平野啓一郎の長編小説です。夫・大祐と共に幸せな家庭を築いてきた里枝ですが、ある日事故で彼を失い、更に実は「大祐」が全くの別人だったという事実を知り、その謎を追っていく・・・という筋立てです。

長編小説ながら、豪華な声優陣による見事なオーディオブック化がなされている点です。社会に潜む問題を取扱ったこの作品が、単なるナレーターによる朗読で終わらず、物語として聴きやすい形でリリースされていることは非常に嬉しいですね。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

マチネの終わりに

同じく平野啓一郎の、映画化もされた作品です。まだオーディオブックになっていない作家・作品も多いのが現状です。しかし、一度気に入った作品をオーディオブック上で見つけると、同じ著者の作品は音声化されやすいですので、別作品を見つけやすくなります。

8.【子どもと児童文学を】『エルマーのぼうけん』L.S.ガネット×コミカルな声優コンビ

リンク『エルマーのぼうけん』L.S.ガネット×コミカルな声優コンビ
時間1時間8分
価格523円(三冊セットで1466円)
内容紹介少年・エルマーエレベーターがケモノ島で自由を失ってしまったドラゴンを助け出すために冒険をする児童文学作品です。小学校の図書館でもよく見かけるのは、わたなべしげお訳。朗読なども行われる名作ですが、こちらは大久保ゆう訳で大きく印象が変わります。
不思議な冒険にハラハラドキドキしつつ、シリーズを通して紡がれるエルマーとドラゴンの友情と絆に胸が温かくなること間違いなし。

オーディオブック版はBGMや効果音がふんだんに用いられ、コミカルな声優さんの演技でとってもにぎやか。先にわたなべしげお訳を読んでいると、「あれ?これ違う作品・・・?」と思うほどですが、子どもは特に不思議な世界に耳から入れて楽しめるようです。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

エルマーとドラゴン』『ドラゴンのぼうけん』『星の王子さま

幼い頃の気持ちに戻れる児童文学は、大人が一緒に聴いても面白いです。Audibleですが、pamlink社によるオーディオドラマ化された作品群はおおむね1時間程度で聴きやすいものが揃っています。

9.【聴き放題で海外名作文学を】『レ・ミゼラブル』V.ユーゴー×スタジオ・エコー

リンク『レ・ミゼラブル』V.ユーゴー×スタジオ・エコー
時間1時間12分
価格聴き放題プラン(購入:838円)
内容紹介映画、演劇と様々に翻案されてきたフランス文学の大傑作『レ・ミゼラブル』のオーディオブック版です。舞台はフランス革命期のパリ。パンを盗んだことから長い獄中生活を送ったジャンが、尊敬できる人物と愛する者と出会い、数奇な運命を辿っていく物語です。
原作は大長編なのですが、筋をジャンと彼を追いかけるジャベル警視に絞っているため、簡潔かつ感動できるストーリーに仕上がっています。

ジャン、ミリエル司教、コゼット、ジャベル警視、テナルディエ、登場人物の誰もが活き活きと演じられています。

レ・ミゼラブル原作を読み切ったことのある人は多くないと思いますが、耳にしたことはあるはず。やはり傑作と言われるだけのことはあり、筋を絞ったこのオーディオドラマだけで落涙必至です。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

外套』『ドン・キホーテ』『みずうみ

スタジオ・エコーの文学作品のオーディオドラマ化シリーズは聴き放題プランで聴くことができます。大胆な構成で「ちょっと原作と違う・・・!」と感じることもあるかもしれませんが、どれも完成度が高く面白いです。オーディオブックの聴き始めにピッタリのシリーズです。

10.【聴き放題で歴史時代小説を】『新編忠臣蔵』吉川英治×連続オーディオ時代劇

リンク『新編忠臣蔵』吉川英治×連続オーディオ時代劇
時間1本数十分
価格聴き放題プランのみ
内容紹介大衆小説の代表作家として数々の名作を残した吉川英治の『新編 忠臣蔵』をオーディオブックで時代劇にしようという意欲作。かの有名な、浅野内匠頭が吉良上野介を松の廊下で切りつける刃傷沙汰から起こる忠義の仇討ち物語です。
時代劇に慣れていない若い層いに向けて解説も挿入されています。

時代劇を愛するナレーターと、オーディオブックのプロの演出、更には作品解説とかなり力の入った企画です。配信開始が2020年12月29日、2021年2月現在で54分程ですが、更新するほどに分厚い世界が展開されていくはずで、要注目の作品です。

次に聴きたい!
次に聴きたい!

赤穂義士伝「内匠頭切腹」

「赤穂」で調べると一龍斎貞心、一龍斎貞山などの講談落語家の作品も表示されます。時代劇の世界に親しむも良し、落語の世界に徐々に馴染んでいくも良し、めくるめく日本の伝統の世界をたどっていけそうです。

⑷ まとめ:小説のオーディオブックは内容×朗読のキャスティングが重要!

Audibleaudiobook.jp に分かれ、全10作品と関連作品をご紹介しました。

選び方でお伝えした通り、小説のオーディオブックは、内容は勿論のこと、朗読がどのようになされているかが非常に重要です。世界観にマッチしたナレーターであるか、複数名のキャスティングなど、オーディオブック化に力が注がれているかを購入前によくチェックしましょう。

この中に一つでも気に入った作品があれば幸いです。その作品が、また新たなオーディオブック作品へとつながっていくきっかけになることを願っています。

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